こんにちは。
岡山県倉敷市で開業している「わたなべ歯科医院」、院長の渡辺駿二です。
今日もインプラントについてお話します。
以前に、上顎洞までの骨がない場合どのようにインプラントを植えるかというお話をしました。今回は、骨の厚みがない場合(幅がない場合)についてお話しします。
インプラントは、メーカーによりますが、だいたい直径が3.5mm以上あります(それより多少細いものもあります)。前歯で3.5mm 臼歯では直径4.5 〜5.0mmのものを多用します。その為、骨は少なくとも厚みが5.5mm以上必要となります。
歯を失うと歯があった部分の骨が痩せて、顎の骨の先の部分の厚みがなくなり、もっと下方部分に厚みがあるということになります。上顎でいうと鼻に近い部分は厚みがあり、歯肉(歯茎)の先(頂点)に近い部分は薄くなる、下顎で言えば、顎の下縁の方は厚いが先は薄いといった感じになります。
多少薄い、足らないという場合は、人工の骨を移植するということで対応できますが、顎が薄く人工の骨では覆いきれない場合は、他の方法が必要となってきます。
その方法は非常にデリケートなテクニックを必要とします。大学ではその方法について理論的なことは教えてもらいますが、前々回にお話ししましたサイナスリフト同様、経験がものを言います。
続きは次回。