こんにちは。
岡山県倉敷市で開業している「わたなべ歯科医院」、院長の渡辺駿二です。
今日は器具についてお話しします。
歯を削るのはタービンという名で呼ばれる切削器具です。およそ50万回転で回転しその先にダイアモンドがついたバーをつけ歯を削ります。
そのバーが歯を削るときには、摩擦により高熱を発する為、バーに水をかけ冷やします。冷やさないと歯が火傷するからです。
そのタービンで歯を削ると、水と一緒に削った歯や、虫歯にいる細菌が口から空中に飛んでいきます。つまり、歯の削りカス(細菌)が空中に舞うのです。それを吸引すると様々な病原菌に感染する可能性があるので、一日中そこにいる医療従事者はもちろんのこと、患者様に感染する可能性もあります。現時点の段階でそのような報告は発表されてはいませんが、それは院内感染対策を各医院がしっかりと行っているからとも考えられます。
現在は、口の中の水を吸うバキュームと口の下から飛んでゆく削りカスや菌を吸引する口腔外バキュームの二つを行うのが主流です。
当院でも口腔外バキュームを使用しています。何よりも、患者様に、安心して、より安全な治療を受けていただく為に、我々医療従事者はできる限り患者様を守ることに努めております。