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2016.10.21更新

こんにちは。
岡山県倉敷市で開業している「わたなべ歯科医院」、院長の渡辺駿二です。

今回は、自分の抜いた歯を移植材として利用する比較的新しい方法について説明します。

この方法を行うには、自分の抜く予定がある歯が存在するということが前提となります。そのため、すでに抜く予定の歯がない方は対象外となります。その場合、前回、前々回に説明した方法をとる必要があります。

さて、歯が骨になるの?という疑問があるかと思いますが、心配ありません。もともと歯と骨は硬いという点も似ていますが、材質的にも非常によく似ています。その点について着目した新しい方法です。

歴史はまだ浅いですが、利点は、自分の歯科医院から企業に送って、骨に似た形・構造のものに変え送り返してもらい、その後、インプラントの手術に使うことができる点、また、自分のものですから感染や拒否反応が起こらないということです。さらに、一度形を変えてしまえば、5年間室温での保存が可能であるということです。

あえて欠点を言えば、量に限界があるということでしょうか?下顎の前歯であれば、0.2cc程度、奥歯の大臼歯であれば1cc程度となります。少量の骨移植であれば問題はありませんが、大きな空洞(上顎洞)を埋めるとなるとたくさんの歯が必要となり、現実それは不可能なため、人工骨と混ぜるということになります。

とはいえ、量が足らないという問題より、自分の不要になった歯を使うということは、非常に利点が大きく、量が少ないという欠点を大きく上回ります。

この方法は当院で行っていますが、どこでもできるものではありませんので、ぜひ一度ご相談ください。

投稿者: わたなべ歯科医院