こんにちは。
岡山県倉敷市で開業している「わたなべ歯科医院」、院長の渡辺駿二です。
先月の続きです。
インプラントを植えられる丈夫な骨を得る方法は? インプラントが十分植えられるだけの骨があればいいのですが、歯がグラグラしている場合などは、それを期待できません。ではどうやって無くなった骨を取り戻すのでしょうか。
残念ながら骨を太く強くするような薬などの方法は存在しないため、違う場所から骨をもらってくる・または「作る」必要があります。従って、以下の下記の方法から選択することになります。
1 自分の骨を利用して顎の骨を太く厚くする方法
2 人工の骨を利用し顎の骨を太く厚くする方法
3 自分のグラグラになった歯を利用し骨を太く厚くする方法
まず、1番の自分の骨を利用する方法ですが、インプラントを植えようとした場合、まず自分の骨を持ってくることが一番無難です。異物反応がないからです。
例えば、下の顎の骨にインプラントを植えようとする時、ちょっと足りないくらいであれば、同じ下顎の骨の一部をもらってくる、または上顎からもらってくるという方法があります。それでも足りないのであれば、膝下5センチくらいのところ(脛骨)からもらってくるという方法もあります。もっと足りない場合は、腰の骨(腸骨)からももらうこともできます。ただし腰の骨をもらう場合は、外来診療では危険ですから、入院が必要となります。
自分の骨は、移植しても免疫反応がない為、一番いい方法ですが、場合によっては入院治療が必要となり、口の中以外に、傷をつけないといけないので治療法としては敬遠されがちです。
2・3に関しては次回以降で説明いたします。