こんにちは。
岡山県倉敷市で開業している「わたなべ歯科医院」、院長の渡辺駿二です。
さて、「歯を失ったら」も今回で3回目、最後です。
前回と前々回で義歯やブリッジについてお話ししました。
今回はインプラントについてです。
インプラントという治療法は1952年にスウェーデンのブローネマルクという人が、骨と金属のチタンがくっつくということを発見したのが最初で、そこから、現在の治療法の原型が確立しました。なので、まだ比較的新しい治療法です。発見されて60年余りですね(インプラント治療が始まって50年ほどです)。ですが、義歯やブリッジのような欠点がありません。
隣の歯を削ることもありませんし、負荷についてもご自身の歯と同じように耐えることができます。なので、人工歯根(インプラント)のメリットは非常に大きいと言えます。ですが、利点しかないわけではありません。当然欠点もあります。
一番の問題は、保険診療ではないということ。つまりは全額負担ということになってしまいますから、最大のデメリットはこれじゃないでしょうか。
次は、どんな状態でもインプラントができるというものではないということです。
人工の歯根を骨に植えるわけですから、当然そこに適度な骨がないことにはできません。よって骨を作る作業をしないといけない場合もあります。骨を作る方法にもいろいろありますが(今回は省略しますが)、ケースに合わせて行います。
あとは他の治療法に比べて治療期間が長い、外科手術になるので痛みを伴うことでしょうかね。
要はどんな治療法にもデメリットはあるということを理解していただいた上で、患者様に合った治療法を選ぶということが肝要です。