こんにちは。
岡山県倉敷市で開業している「わたなべ歯科医院」、院長の渡辺駿二です。
今回は、「歯を失ったら...」です。
年齢を重ねるとどうしても歯をキープしようとする骨が減ってきます。もちろん歯周病でもそれが起こります。
また、若い時でも外傷など予期せぬ時に歯や骨を失い、それが前歯だと大きな口を開けて笑うこともできませんね。
若い時なんて言いましたが、前歯がなくて困るのはいくつになっても同じです。
では、どうしたらいいのか。様々な方法があります。
当然、何本ないのかということも関係してきますが理想を言えば、
1 インプラント
2 ブリッジ
3 義歯(取り外し可能な入れ歯)
の順番でおすすめの方法になります。
なぜ、インプラントが一番か。それには様々な理由がありますので順に説明していきます。
ではまず3番の義歯から。
義歯(入れ歯)は一番簡単に作ることができます(と言いますがピタッと合う入れ歯を作るには結構な時間と手間が要りますけどね)。
多少隣の歯を削ることもありますが、隣の歯に維持を多少求め(上の歯なら落ちてこないようにする)、あとは歯のないところの歯肉に負担をかける方法です。簡単に作れることが最大のメリットのように思えますが、最大の欠点は、歯肉に負担を求めますから、なんでも噛むことはできません。ある文献には18Kgくらいの負荷にしか耐えられないという報告があります。
成人男性の噛む力は、ご自身の体重くらいです(もちろん歯によって噛む力は異なりますが)。つまり大体60Kgですから入れ歯はおよそ1/3の力にしか耐えることができません。
そして普段の食事の時に必要な力は20Kgくらいと言われます。
ということは、ギリギリ咬めるということになりますが、食べるものを選ばないといけないという大きなデメリットが出てきてしまいます。
続きは次回。